快適生活メモ
青いはずの炎が赤い? その正体は「炎色反応」の場合があります(2026.1.15)
「ガスの炎が、いつもと違って赤っぽい気がする…」
そんなとき、「不完全燃焼では?」「このまま使って大丈夫?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。実は、炎が赤く見える原因の多くは、故障ではなく、お部屋の空気中の成分によるものです。ただし、中には注意が必要なケースもあります。
今回は、ガスの炎が赤く見える理由と、心配のいらない場合・確認してほしいポイントについて、わかりやすくご紹介します。
原因は加湿器!? まずはチェックしよう
ガスコンロや給湯器の炎は、基本的に「青い炎」が正常な状態です。
ところが、ふとしたときに炎が赤っぽく見えて、「これって大丈夫かな?」「不完全燃焼ではないかな?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。なぜ青いはずの炎が赤くなるのか、その主な原因についてご説明します。
実は、「赤い炎」にはいくつかの原因があり、その多くは機器の故障ではなく、空気中の成分によって起こる現象です。
代表的なものが、ナトリウムなどのミネラル成分による「炎色反応」です。食塩などに含まれるナトリウムは、燃えると炎をオレンジ色や赤っぽい色に見せる性質があり、これがガスの炎に混ざることで、青いはずの炎が赤く見えることがあります。
特にこの現象が起こりやすいのが冬場です。
冬は乾燥対策として加湿器を使うご家庭が増え、寒さのために窓を閉め切る時間も長くなり、換気の回数が少なくなりがちです。加湿器の水にはごく微量のミネラル成分が含まれており、その成分が空気中に漂うことで、炎色反応が起こりやすい環境になります。
また、室内に舞うホコリや、調理中に出る塩分を含んだ湯気なども、同じように炎の色に影響します。
そのため、「冬になると赤い炎を見かけることが増える」というのは、決して珍しいことではありません。
このような場合、炎は赤く見えても、燃焼そのものは正常で、心配のいらないケースがほとんどです。
見分け方の一つとして、加湿器をお使いの場合は、いったん止めて、しばらく様子を見てみてください。空気中の成分が落ち着くと、炎が元の青い色に戻ることがあります。青い炎に戻るようであれば、不完全燃焼ではなく、空気中の成分による一時的な色の変化と考えていただいて大丈夫です。
まずは落ち着いて、「お部屋の環境が影響していないか」を確認してみてください。
気になる症状があればご相談ください
一方で、赤い炎が出ているときに、「ほかにも、いつもと違う様子がないか」はぜひ確認していただきたいポイントです。
たとえば、炎が不自然に大きく揺れる、バーナーのまわりにススが付く、いつもと違うにおいがする、お湯の出が悪い、以前より音が大きくなった気がする、といった症状がある場合は、空気中の成分だけが原因ではない可能性も考えられます。
また、バーナーキャップ(点火すると火が出る部分)がズレていたり、汚れていたりすることで、炎の状態が悪くなり、赤っぽく見えることもあります。この場合は、正しく取り付け直したり、汚れを落としたりすることで、改善することも少なくありません。まずは落ち着いて、目で見て確認できる範囲をチェックしてみてください。
それでも炎の状態がおかしいまま改善しない場合や、異臭やススなどを伴う場合には、不完全燃焼が起きている可能性も考えられます。
不完全燃焼が起きている場合には、一酸化炭素が発生するおそれもありますので、そのまま使い続けるのは危険です。「赤い炎が出ていて、しかも何となくおかしい」と感じたときは、まず窓を開けるなどして換気を行い、使用をいったん止めてください。
そのうえで、早めに当社までご連絡ください。安全の確認と点検にうかがいますので、どうぞ安心してご相談ください。